2025年1月30日(木)レインズとは

朝から冷たい風が吹いていたが、昼前には日差しが出て、少しだけ寒さが和らいだ。午前中、コーヒーを買いに外へ出たとき、ふと空を見上げると雲ひとつない青空が広がっていた。こういう日は、冬でも気分が少し軽くなる。

事務所に戻ると、同僚たちが何やら真剣に話し込んでいた。聞いてみると、最近話題になっている「AIが不動産営業の仕事を奪うのか?」というテーマで議論が白熱していたらしい。最近、不動産の査定や契約業務をAIが担うシステムが増えてきたことで、「営業職は将来的になくなるのでは?」という意見が出たようだ。

確かに、AIが査定や物件情報の分析をすることで、効率的に売買が進むようになってきている。特に机上査定の精度が向上し、売主や買主がオンラインで気軽に価格を調べられるようになったのは、業界にとっても大きな変化だ。しかし、だからといって営業職がすぐに不要になるとは思えない。

実際の不動産取引では、売主と買主の間で価格交渉が必要になるし、個々の物件に対する細かい説明や、法的な確認事項の調整も欠かせない。契約に至るまでの心理的なサポートも重要で、「最後は人を信用して決める」という側面がある以上、AIだけでは補えない部分が多いだろう。

とはいえ、今後の技術の進化次第では、営業の仕事も「説明や交渉」より「コンサルティング寄り」になっていくかもしれない。便利なツールをどう活用するか、それを考えるのも今後の課題になりそうだ。

不動産の豆知識:レインズとは?

今日は不動産売却に欠かせない「レインズ」について、改めて整理しておこうと思う。

レインズとは?

レインズ(REINS: Real Estate Information Network System)は、不動産業者専用の情報ネットワークシステムだ。一般の人は直接利用できないが、不動産会社同士が物件情報を共有することで、売却活動をスムーズに進めるために重要な役割を果たしている。

なぜレインズが重要なのか?

不動産の売却では、できるだけ多くの購入希望者に物件情報を届けることが成功のカギとなる。レインズに登録することで、全国の不動産会社が情報を共有し、買主が見つかるスピードが向上する。

レインズの具体的なメリット

スピーディーな売却が可能

物件情報が全国の不動産業者に共有されるため、買主が見つかりやすい。

適正価格の把握ができる

過去の成約価格データを参考にすることで、売却価格を適正に設定できる。

安全で公平な取引が可能

「囲い込み」と呼ばれる不正行為を防ぎ、売主にとって透明性の高い取引ができる。
不動産を売却する際には、レインズの活用を不動産会社に依頼し、適切な価格設定とスムーズな取引を目指すことが大切だ。


午後、上司に呼ばれ「来週、沖縄出張に行ってもらうことになった」と告げられた。期間は5日間。現地支店と連携し、沖縄北部の新プロジェクトに関するリサーチ業務を行うことになるらしい。

驚いたのは、急だった点と同じ部署から佐藤彩香も同行することになった点だった。営業部は人手が足りない状況なのに、なぜ2名も? と疑問に思ったが、どうやら今回のリサーチは今後の沖縄展開を左右する重要な案件らしい。「二人とも現地でしっかり状況を把握してきてくれ」と言われたが、営業の人手がさらに薄くなるのが気がかりだ。

沖縄には以前勤務していたこともあり、多少の土地勘はある。ただ、今回は新しいプロジェクトのリサーチなので、今までとは違う視点での調査が求められるだろう。佐藤さんと一緒の出張というのも意外だったが、仕事なのでしっかり準備をして臨みたい。


夜、家に帰ると、景が少し困った顔をしていた。「萌も翼も、野菜を食べてくれないのよ」と。食卓を見ても、やっぱり野菜だけが残っている。特に緑の野菜が苦手らしく、ほうれん草やブロッコリーは嫌がることが多い。

「どうしたら食べるかな?」と景と相談し、いくつか試してみることにした。

「明日はみんなで野菜入りのピザを作ろうか」と言うと、萌は「それならやってみる!」と少し乗り気になった。翼も「ピザなら食べられるかも」と言っていたので、うまく工夫して食べてもらえたらいいなと思う。