
2025年1月31日(金)「飛ばし」について
今日で1月も終わり。ついこの間、新年を迎えたばかりのような気がするが、あっという間に1ヶ月が過ぎた。天気は晴れ。朝の冷え込みは厳しかったが、日中はそれほど寒さを感じず、比較的過ごしやすい一日だった。
午前中、社内ではイオン銀行の業務改善計画提出の話題が出た。金融庁からの指摘を受けて、内部管理体制の強化や融資審査の見直しを行うという内容らしい。銀行系の問題は、不動産業界にも影響を及ぼすことがあるため、他人事ではない。
近年、不動産購入時に利用される住宅ローンは、都市銀行や地方銀行だけでなく、ネット銀行や流通系銀行も積極的に展開している。イオン銀行もその一つで、特に住宅ローンの金利の低さが特徴だった。ただ、こうした業務改善命令が出ると、融資審査の基準が厳しくなり、一時的に住宅ローンの通りにくさが増す可能性がある。
「最近、銀行の審査が厳しくなったっていう話も聞くし、資金計画をしっかり考えないと大変なことになるよな」
同僚たちも、金融機関の動向には敏感だ。不動産業界において、銀行との関係は切っても切れない。特に住宅ローンは、顧客が物件を購入する際の生命線ともいえるものなので、今後の動きにも注意が必要だろう。
不動産の豆知識:「飛ばし」について
今日は不動産業界における「飛ばし」について少し解説しておきたい。
「飛ばし」とは?
不動産業界で「飛ばし」という言葉が使われるとき、それは主に「不動産業者が同行せずに顧客だけで物件を見学させる行為」を指す。賃貸業界では特にこの傾向が強く、「飛ばし案内」とも呼ばれる。
飛ばしの具体的なケース
業者不在の物件見学
通常、物件を見学する際には不動産業者が立ち会い、説明を行う。しかし、「飛ばし」の場合、顧客が直接物件を訪れ、売主や管理会社とやり取りすることになる。
売主と直接交渉するケース
本来、仲介業者が入るべき取引で、顧客が直接売主と交渉しようとすることも「飛ばし」とされる。仲介手数料を避けるためにこうした行為を試みるケースもあるが、契約トラブルの原因になりやすい。
午後、沖縄出張の準備を少し進めた。今回の出張は5日間。佐藤彩香とともに、現地支店と協力してプロジェクトのリサーチを行うことになっている。
「営業の人手、やっぱり足りなくなるんじゃないですかね?」
佐藤も同じことを気にしていたようだ。上司からは「現場は現場でなんとかする」と言われたが、正直少し心配ではある。ただ、会社の方針として沖縄プロジェクトに力を入れる以上、しっかりと現地の状況を把握することが求められるのは間違いない。
出張の準備を進めつつ、来週の予定を整理しながら、改めてこのプロジェクトの重要性を実感した。
家に帰ると、景が「萌も翼も、今日も野菜を残してたよ…」と少し困り顔で言っていた。どうやら、昨日の作戦はあまり成功しなかったようだ。

「ピーマンとか、全然手をつけなかったし、ブロッコリーはちょっとだけ食べたけど…」
やはり子供にとって、苦手な野菜を食べるのは簡単なことではないようだ。
そこで、もう少し違うアプローチを試すことにした。
「じゃあ、明日はスープにしようか」と景が言うと、萌は「それなら食べてもいいかな」と少し前向きな反応を見せた。うまくいけばいいが…。