2025年2月3日(月)2025年改正建築基準法

昨日は出張前に片付けておきたい用事が多くバタバタしていて、日記を書く時間が取れなかった。こういうとき、「毎日続けよう」と思っていることが途切れると少し落ち着かない。とはいえ、無理に書くより、しっかり記録を残せるタイミングで書くほうが良いだろう。

明日からの沖縄出張に備え、今日の朝、総務部から航空券や旅程表が届いた。フライトは朝早い便で、那覇に着いたらすぐに現地支店と合流し、プロジェクトの調査に入る予定だ。改めてスケジュールを確認すると、なかなかタイトな動きになりそうだが、無駄なくこなせるようにしっかり準備しておきたい。

午前中、Sさんと出張の話をしていると、彼女はかなり楽しみにしている様子だった。

「沖縄なんて久しぶりですよ!気温も暖かいでしょうし、海もきれいだろうなあ」

そう言いながら、目を輝かせていた。仕事ではあるものの、普段と違う場所に行くというのは、それだけで気分が変わるものだろう。

「でも、仕事ですよ?」と冗談半分で言うと、Sさんは「わかってますよ~!」と笑いながら答えた。彼女は若いが、こういうときの切り替えが上手い。とはいえ、せっかく沖縄に行くのだから、僕も少しくらい現地の雰囲気を楽しめたらいいなと思う。

不動産の豆知識:「2025年改正建築基準法について」

2025年は不動産業界にとっても大きな変化の年となる。特に、建築基準法の改正は、住宅やビルの建築に大きな影響を与える重要なポイントだ。

耐震基準の強化

近年の地震対策の強化を受け、特に古い建物の耐震基準が厳しくなる。リフォーム時に追加の補強が必要になるケースもあるから要注意だ。

用途変更の緩和

既存建築物の用途変更に関する規制が緩和される。これにより、空きビルや古いマンションをリノベーションして新しい用途に転用しやすくなる。

環境性能の向上

省エネ基準がさらに厳格化され、新築物件には高い断熱性能が求められる。再生可能エネルギーの導入が奨励されるようになる。

この改正により、特にリノベーション市場が活発になると予想される。既存の建物を有効活用する動きが加速し、不動産業界にも新しいビジネスチャンスが生まれるかもしれない。


昼休み、会社近くのファミレスで、同僚たちが沖縄出張の壮行会を兼ねたランチを開いてくれた。大げさなものではなく、普段の延長のような軽い食事会だったが、こうして送り出してもらえるのは嬉しいものだ。

「沖縄、いいですねー!気をつけて行ってきてくださいよ」

「お土産はちんすこうでいい?」

「それより泡盛のほうがいいな!」

そんな軽い会話をしながら、普段あまりゆっくり話せない同僚たちとも気楽に過ごすことができた。Sさんも楽しそうに話していて、「仕事だけど、ちょっとした旅行気分でもありますよね」と言っていたのが印象的だった。確かに、日常を離れて別の場所で働くというのは、新しい発見があるかもしれない。


家に帰ると、景が「準備できた?」と声をかけてきた。スーツケースはすでに玄関に置いてあるが、細かい持ち物はまだ整理できていない。

「まあ、明日の朝で大丈夫でしょ」

そう言うと、景は呆れた顔をしながら「出張なのにそんなギリギリで大丈夫なの?」と笑っていた。

子供たちは「お土産は?」と口を揃えて聞いてきた。萌は「沖縄のアクセサリーがいいな!」と言い、翼は「お菓子!」と即答。やっぱり、子供たちにとっては、出張=お土産という認識らしい。

「じゃあ、ちんすこうとアクセサリー探してくるよ」

「やった!」

そんな他愛のない会話をしながら、明日からの出張への気持ちを整えた。しっかり仕事をして、無事に戻ってこようと思う。


夕食は、景が作ってくれたとんかつと、野菜たっぷりの味噌汁。それに、久しぶりに炊き込みご飯もあった。

「出張で『勝つ』ように、今晩はとんかつにしました」 

と景が言った。 

「誰かと競うわけじゃないよ。いい仕事をしてくるだけだ」

と返すと、景は気にしない様子で「いいのよ。とにかく己に勝ったり、環境に勝ったり、怠け心に勝ったりしてきて」

そして少し間を置いて、

「それから、ケガや事故に気をつけて」

私の目を見ていった。

私はドキッとした。そして昼間、Sさんとふたりの沖縄行きに、少しだけ心がときめいた自分を恥じた。